唄い捨てられ爪はじきされてきたハンパ歌の吹き溜まりにも陽の光を

 

Ch.24  番外の唄

 

 

Ch.24 番外の唄 目録 (五十音順)


アングラ・ソング 演歌〔インディーズ系〕 厭世絶望の唄 おいそらソング 

親不孝の唄 怪奇唄 カラオケ 九連環 欽来節 検黴の唄 国籍不明の唄 

地獄唄 支離滅裂な謎唄 ジンジロゲ ダダイズム・ソング  堕胎・間引きの唄 

ちよんきな ちりっぷ節 唐人唄 ナンセンス歌謡 呪い唄 背徳の唄 貧乏神の唄 放送禁止歌 夢幻の唄 矛盾唄 無題雑歌 やさぐれの唄 妖怪唄 与太唄 

猟奇唄 総括──我楽多唄市 


 

アングラ・ソング

 裏社会で公開される性質の歌謡。〈ブラックミュージック〉とも。

【例歌】

脱獄の唄

♪広い世界に何時夜があける

 星は流れて果なし国へ

 最早や間もない夜明けの風は

 とぎれとぎれに波止場に吹いた

 今宵逢いましょ河原の岸で

 吹いておくれよ合図の笛を

 日の出潮の夜明けの前に

──劇中歌、大正九年国立劇場上演「月の出」より

[メモ] 替歌でもあり、元歌は「月の出の歌」第三連、これが「脱獄の唄」とタイトルを変えてうたわれた。詞には部分改変のぎこちなさが残る。

 アングラ演劇公演ポスター

地球の番外地 ちきゅうのばんがいち

♪仕事に 仕事におわれし船のなか

 働け 働け 死んだ気になって

 どおせおいらの いるとこは

 その名も地球の番外地

♪はるか はるか かなたにゃオカかある

 大きい 黒い 専用船が

 海沈んじまう いっしゅんに

 その名も地球の番外地

♪コミャラレ コミャラレ この身を港で

 なぐさめてくれた 酒場のこ

 くれてやりたい なにもかも

 おいら船乗り ままならぬ

──替え歌、流行時期未詳

 

YOU TUBE

 

愛狂います。 - 心臓

アメリカザリガニ

アングララカルチャー処方箋

仮分数の人々

凶気の血

地獄の子守唄 

死神艦隊

自爆弾 

少女-ロリヰタ-23

死んだ女の子

身毒丸(しんとくまる)

絶交悦楽論

切断ダリア

臓物にジグソウ

血の軌跡が故の慟哭

東京生まれ

二十世紀の終わりに 

びろびろ 

平成デモクラシー 

役者稼業

憂鬱と僕の黒猫が喰べた毒林檎

幽白MAD

龍神村 三ッ又

 

演歌〔インディーズ系

「インディーズ系演歌」とは、名の売れた演歌歌手ではなく、目立たない裏舞台での歌手がうたう歌をいう。かといって落ちこぼれグループというわけではなく、人気やスポンサー等とは関係なく、自立性に基づいた演歌活動を行っている。

 YOU TUBE

最上川司「まつぽいよCDジャケット

 

YOU TUBE

 

あゝソロモンに生きる *黒岩安紀子

あの世はパラダイス *エノケソ

筏流し *おののこみち

一夜花 *まつざき幸介

岩木山 *木田俊之

王将みだれ髪 *春風うらら

小倉まつり唄 *みどり・みき

鬼平 江戸の華 *京一夫

思い出 *あずさ愛

俺はみちのく色男 *内藤やすお

神様は泣いた *みどり・みき

銀の指輪 *千葉山貴公

今宵踊ろう *ケニー池田

酒よおまえは *まつざき幸介

冗談じゃないよ *あずさ愛

立山連峰 *木田俊之

契り船2 *大和たける

ちょいワルおやじのセレナーデ *内藤やす

知覧の母 *黒岩安紀子

ひたすら人生 *裕力也

ふさ歌謡の集い *京一夫

冬は必ず春となる *おののこみち

ふるさとの山は夢ン中 *ケニー池田

私のあなた *関あや子

 

厭世絶望の唄 えんせいぜつぼうのうた

浮世の冷たさをはかなんだ唄。

形だけは深刻ぶっているが、その実、諧謔の唄であることが多い。内容が恣意的で暗く、世間でうたわれることもあまりない。

【例歌】

YOU TUBE

案じられ節 あんじられぶし

〽しばし逢はねば(かぜ)でも引いたかと案じられ、風は引かねど親仁(おやじ)めがやかましゆういふて、籠の鳥。

〽しばし逢はねば(かぜ)でも引いたかと案じられ、かさはかゝねど横根(よこね)をふみ出した。

──小歌、文政元年流行、『小歌志彙集』

あゝわからない   土取利行(弾き唄い)

              添田啞蝉坊作詞

♪あゝわからないわからない/乞食に捨子に発狂者/スリにマンビキ カツパライ/強盗窃盗詐欺取財/私通姦通無理心中/同盟罷工や失業者/自殺や餓死凍え死/女房殺しや親殺し/夫殺しや主殺し/目もあてられぬ事故ばかり/むやみやたらにできるのが/なぜに開化か文明か……

──演歌、明治四十年頃流行、『日本近代歌謡史』上

つまらない節 つまらないぶし 

♪つまらない、あゝつまらない小作のつらさ、苦労しつづけ、待つてた秋となつて見りや、米は地主に皆取られ、可愛(かあい)妻子(つまこ)(うゑ)に泣く。

♪風は吹く、雨にや降られる(ぜに)は取れず、あゝつまらない、ほんに()商売(しやうばい)はつらいもの、これじやお(かゆ)(すす)れない、といふて投身(みなげ)も出来はせぬ。

──演歌、明治四十一年頃流行、『明治流行歌史』

YOU TUBE

 草のめのめ たばこのめのめ    鈴木常吉唄   北原白秋詞

     一

煙草のめのめ空まで(けぶ)

どうせこの世は(しやく)のたね

烟よ煙よ ただ煙

一切合切 みな煙

    二

煙草のめのめ照る日も曇れ

 どうせ一度は涙雨(なみだあめ)

 烟よ煙よ ただ煙

一切合切 みな煙

    三

煙草のめのめ忘れて暮せ

どうせ昔はかえりゃせぬ

烟よ煙よ ただ煙

一切合切 みな煙

    四

煙草のめのめあの世も煙れ

どうせ亡くなりゃ野の煙

烟よ煙よ ただ煙

一切合切 みな煙

──劇中歌、大正七年発表、『新版 日本流行歌史』上

YOU TUBE

隠亡小唄 おんぼうこうた       添田啞蝉坊詞

     土取利行(唄・エスラジ・三味線)

♪俺は焼場の オンボヤキ

同じお前も オンボヤキ

どうせ二人は 世の中の

人の好かない オンボヤキ

♪オンボヤキでも ねえお前

人の価値(ねうち)に 何変わろ

 俺もお前も ともどもに

 焼場のオンボで 暮らそうよ

♪黒い煙りに むせている

焼場の上の お月さん

俺も焼かれる 番が来る

それまでオンボで 暮らすのよ

──替歌、大正十一年流行、『替歌・戯歌研究』

 ネパールの火葬場おける隠亡焼き 

 

YOU TUBE

 

安倍晴明の歌 

裏町人生 *上原敏・結城道子

草津節替え歌 *草津節替え

昭和枯れすすき *ちあきなおみ(カバー)

虱の唄 *土取利行

すたれもの 土取利行

絶望の唄

絶望の果て *奥田みわ

つまらない節 *土取利行

どんたく *土取利行&桃山晴衣

鉛の兵隊 *鈴木常吉

貧乏小唄 *土取利行

まったくやる気がこざいません *所ジョー

厄病の神 *鈴木常吉

ようこそ地獄へ! 私の籠の鳥! *わたしの青い鳥替え

 

おいそらソング

「おいそら」とは、無責任でいい加減な行動をとること。戦前すでに俗語として残っていたが、昭和三十年代に植木等らが「無責任時代」にのって広めた。その「おいそら」を冠したナンセンス風歌謡を〈おいそらソング〉という。

【例歌】

エンコ節          柳 水巴詞

♪エンコ恋しや ベンチの上で

 更けて見た月 おぼろ月

 名さえ知らずに 別れたあの子

 お化け銀杏の 一夜妻

 ハッ ハックショイ

 スッカラカンの 空財布

 でもルンペン のんきだね

♪どうせ今夜も オカンときめて

 遠いジンタを 子守唄

 オカンするには 枕はいらぬ

 互いちがいの 足枕

 ハッ ハックショイ

 スッカラカンの 空財布

 でもルンペン のんきだね

♪エンコよいとこ 不思議なところ

 冬もバッタが 餌をあさる

  エンコ暮らしにゃ 時計はいらぬ

 ガチャーのサーベルで 目をさます

 ハッ ハックショイ

 スッカラカンの 空財布

 でもルンペン のんきだね

──流行歌、昭和六年発表

[メモ]いずれも東京下町の近代風俗語で、

エンコ=東京の盛り場、浅草一帯

ルンペン=浮浪者(ドイツ語から転訛)

オカン=露地交合(今にいうアオカン)

ガチャー=巡査の蔑称

 悪徳の巣窟と称された大正時代の東京浅草・十二階下

 

YOU TUBE

 

俺ら東京さ行くだ *吉 幾三

ゴマすり行進曲 *植木 等

スーダラ節 *植木 等

スリラー *吉 幾三

怪傑鶴光仮面の唄 *笑福亭鶴光

どうしてこんなにもてるんだろう 植木

日本一のゴマすり男 *植木 等

ニッポン無責任野郎 *植木 等

ひろびろ *ヒカシュー+篠原ともえ+スティーヴ エトウ 

 

親不孝の唄

 

YOU TUBE

 

今はまだ親不孝

親不孝で行こう

親不孝な人間のお話

親不孝の唄

 

怪奇唄

 (イメージ画像)

 

YOU TUBE

 

泪月(おぼろ) *柴咲コウ

 

カラオケ *アマチュアによるカバーを含む

「カラオケ」を番外として扱ったのは、歌謡という視点から見て、オリジナルの本人歌唱が抜けているため。いわば足のない「幽霊歌謡曲」だ。

 最近カラオケセットの普及により、YOU TUBEにアマチュアのカバー参加が激増し、玄人好みの耳はいささかうんざりしている。それをあえて掲出したのは、一曲でも多くの歌を紹介したい編著者の配慮に他ならない。

 

YOU TUBE

 

あ~よかった 

あじさいの花 

あの夜君なくば

ていた

浮寝草 *カバー

裏町のピエロ *歌詞入り軽音楽

エデンの東

男一匹の唄

男のつぶやき

男の友情 *カバー

お夏清十郎 *カバー

思い出は雲に似て *カバー

女の日本海

女のねがい *カバー 

女のひとりごと *カバー

冬航路

回想譜

勝手にシンドバッド

悲しき口笛 *カバー

硝子の少年

汽 笛 *カバー

君影草~すずらん~ *カバー

黒い霧の町 *カバー

黒いパイプ *カバー

黒のララバイ

恋紅葉 *香西かおり

サーカス哀歌

地獄の決闘

自転車旅行 *カバー

柔道一代

昭和恋唄 

知りすぎたのね 

白樺の小径

自転車旅行 *カバー

人生の丘

透きとおった哀しみ

青年日本の歌 *カバー

瀬戸の港 *カバー

そよ風のビギン *カバー

抱かれ上手

旅路の花 *カバー

ちぎり川 *カバー

チャペルの鐘 *カバー

月が出ている港町

TSUNAMI

壺坂情話

 *カバー

時の扉

どん底 *カバー

ドント節

道頓堀(とんぼり)人情

泣けるうちゃいいさ *カバー

何も言えなくて…夏

涙かさねて *カバー

人情酒場

年 輪

のぼり坂

薄幸花 *カバー

花から花へと *カバー

花挽歌 *カバー

羊飼いの歌

人恋酒 *カバー

ひめゆりの塔 *カバー

秘 恋

二人咲き *カバー

ふたりの夜明け *カバー

冬の宿

ふるさとのはなしをしよう

ヘッドライト・テーブルライト 

鉾をおさめて *カバー

頬寄せて *カバー 

ほろ酔い酒

牧場の時計 

まごころの橋

孫びいき

真夏の果実

みちのく雪灯り

むかい風

紫のマンボ

夫婦橋

女神達への情歌

憂愁平野 *カバー

郵便船が来たとヨー

誘 惑

雪の舟

雪ひと夜

夢・恋唄

夢支度

陽気な渡り鳥

夜のめぐり逢い *カバー

484(よんぱちよん)のブルース *カバー

別れの海峡 *カバー

 

九連環 きゅうれんかん

〈かんかんのう節〉とも。月琴の伴奏のもとうたわれる清楽の一曲名。

移入後の日本で近世・近代に流行し、明治に入ってから〈ホーカイ節〉を生み出す母体となった。

【例歌】

YOU TUBE

かんかんのう 

〽かんかんのきうのれす、きゆはきゆれす、さんしよならへ、さいほうれんかんさん 

一ぺんたい〳〵やあんろう、一九は九はくできいかんさん、さしよならへ〳〵

──外来唄、文政三年頃流行、『小歌志彙集』

[メモ] 日本語ではなく中国語らしくもない。朝鮮の言葉でもないようだ…。得体の知れないこの詞は誰もがそう思うはずだ。この国籍不明語、じつは唐人歌で、その音を真似て日本ではやった歌詞である●最初、長崎に唐人屋敷が設けられた江戸中期、清国から伝わってきた「九連環」という歌詞を日本人が模写してやがて広まった。発音が原音に比べ大幅に改変されているため、この詞の通り読み上げても中国人にも意味が通じない。伝承異調の多さも目立つ。●元唄の意味は、

  あなたにもらった九連環(九つの輪から出来ている知恵の輪)を両手で抱え持ってはきたが、解くにも解けず、切ろうにも切れない。男女の縁は容易に切れない。(『うたでつづる明治の世相』上、大久保慈泉編著)

 歌詞付きの「かんかんのう節」

 

欽来節 きんらいぶし

〈唐人唄〉系の明治版流行節。

 詞が滑稽なため、〈欣舞節〉の出現までは類歌も少なからず現われ人気を得ていた。

【例歌】

欽来節 

(すり)(ばち)を、伏せて眺めりや三国一の、味噌をするのが富士の山、キビスガンガン、イカイドンス、キンギヨクレンスノスクネツポ、スツチヤンマンマン、カンマイカイノ、オツペラボウノキンライライ、あほらしいぢやおまへんか。

浦里(うらざと)が、しのび泣きすりや緑もともに、貰ひ泣きする明がらす、キビスガンガン、イカイドンス、キンギヨクレンスノスクネツポ、スツチヤンマンマン、カンマイカイノ、オツペラボウノキンライライ、あほらしいぢやおまへんか。

時鳥(ほととぎす)、一声きこと雨戸をあけて、見れば今宵の月の影、キビスガンガン、イカイドンス、キンギヨクレンスノスクネツポ、スツチヤンマンマン、カンマイカイノ、オツペラボウノキンライラン。

──流行節、明治二十一年頃流行、『明治流行歌史』

演歌欽来節 えんかきんらいぶし

♪吉野山、花見るごとに悲憤の涙、延元(りやう)(じやう)にそそぐらん、当年(てん)()なるか、追想すれば胸ふさぐ、大喝一声憤起して、大挙、欽来欽来

♪与論をば、引き起すべし対等の、条約を早く結べよ国のため、立憲制度の花咲かそ、国民団結一致して、早く其実を結ばんと、大挙、欽来欽来

──演歌、明治二十五年頃流行、『明治流行歌史』

[メモ] 「欽来」の呼称を寸借しただけの味の無い唄である。

 

検黴の唄 けんばいのうた

近代語で、梅毒の有無の検査。

娼妓の性病検査については、文久年間に長崎の稲佐でオランダ人医師により行われたのが嚆矢。後に横浜や神戸でも外国人医師の手で実施されている。正規の検黴そのものは明治時代、官命により強制的に制度化されたのが始まり(明治三年丸山遊廓の検梅所)。男は徴兵検査の一環として、女は公娼らを対象に陰部が検査された。

❤絵ニ(カイ)タ枕草子ヲ(ヤメ)ニシテ(ナマ)ヲ見タガル馬鹿ナ役人 『新聞雑誌』第六十一号、明治五年九月

*同紙記事に「大阪南北両新地ノ売女黴毒検査ノ儀兎角折合カネ府命仁恵ノ旨趣ニ悖ル者多シトゾ同府新町廓内越後町会議所ヘ左ノ狂歌一首ヲ張付タル由、──」とある。女医などまずいなかった時代のこと、役得の男医官が公認ノゾキを愉しんでいたに違いない。薩長のゴロツキ集団といわれた明治新政府は、開化期に諸愚政をしき庶民を苦しめたが、この検黴制度はそうした悪政の最たるものであった。床の上では男を手玉に取るアバズレといえども、客でもない赤の他人に玉門を開き丹念に見せるのはさすがに抵抗を感じた。当時、無知な女たちには「検黴などといって陰中から真珠を採られる、そんなことになったら命が縮まる」といつた浮説が流れたという。この梅毒伝染予防という名目の検査に抗議、廃業したいという女も少なからず出て楼主を困らせた。梅毒持なら客の男の方にも多かったはず、しかし女医による野郎の検チン制度というのは聞いたことがない。

♪火には根津、水金千住、木は新宿、板橋は土、吉原はいつも闇なき里なれば、検査(あらため)にさえめぐる月の日 「娼妓検査日を知る歌」警視庁作の啓蒙歌

 *明治十一年、検黴の日を娼妓らに覚えさせるという名目のもと、警視庁が作詞作曲した歌謡である。

国籍不明の唄

 数多いはやり唄の中には理解しがたい内容の歌詞に出くわすこともある。常識破

 りという点で、仮に「国籍不明の唄」として類別してみた。例歌の「キンニョム

 ニョ」あるいは別掲「ジンジロゲ」などはその代表的存在である。

 【例歌】

キンニョムニョ 

♪片山小蔭の キンニョムニョ

 身はほととぎす 

 こがれて鳴く声 キンニョムニョ 

 聞かせたい 

 キクラカチャカポコチョイトキナヨセッセ

──演歌、大正末から昭和初頭にかけ熊本ほか南西日本で流行、『日本民謡大観

 

YOU TUBE

 

インスタンブール・マンボ *江利チエミ

ウスクダラ 江利チエミ

さいざんすマンボ *トニー谷

サンタクロース・アイ・アム・橇 *トニー谷 

シシュ・カバブ *江利チエミ

バクチ・ダンサー *DOES

ヒカシュー プヨプヨ

レディス&ジェントルマン *トニー谷

ジョニーへの伝言 *ペドロ&カプリシャス 

 

極道の唄

お葉小唄         渋田黎明花詞

♪あれがわが身か 夜露に濡れて

 色香さみしい 月見草の花よ

 エエーお葉いとしや 七生かけて

 小平恋しの 仇情け

♪たった一つの 命を賭けた

 恋の(しら)(たま) こわしてなろか

 エエーお葉いとしや お(きゃん)じゃとても

 胸に立つ火を 何としよう

♪三羽づれかよ 旅から旅へ

 どうせ浮世は 雨風まかせ

 エエーお葉いとしや 春秋かけて

 しぐれ月夜の わたり鳥

──流行歌、昭和八年発表

 

YOU TUBE

 

稲川会 男の花道

稲川同士会の唄

男が死んで行く時に *安藤昇

親不孝ブルース *菅原文太

女一匹のブルース *藤 純子 

関東テキヤブルース *菅原文太

極道ブルース *若山富三郎

修羅の群れ *北島三郎

仁義なき戦い *菅原文太

はぐれ町 *安藤 昇

吹き溜まりの詩 *菅原文太

 

地獄唄

 

YOU TUBE

 

お伝地獄の唄

地獄・極楽

地獄の子守唄 *カバー

地獄花

死神の子守唄 *深山ミエ

尺八弁天地獄唄

涙の恋地獄  *カバー

水色赤 「夢うつつ」

 生き地獄をむねに‼

 

支離滅裂な唄

 なにが主題なのか、言いたいことはなんなのか、さっぱり通じない歌詞の歌を集めてみた。区分けの使用がなく、まったくお手上げである。

 また、口のなかでモゴモゴし、聞き取りにくくて意味不明な発声のものもこれに含めた。

 

YOU TUBE

 

青森スタイル

神様はエレキ守銭奴

ザッツオーケー *河原喜久恵

サンフランシスコのチャイナタウン

(すばる) *谷村新治

腹貸し女 

幼稚園

 

ジンジロゲ 

 明治時代にバンカラ学生らが高吟放歌して広めた戯れ唄。意味がチンプンカンプンという「国籍不明語」だが、一説によると元歌はインドの発祥だという。

 昭和の戦後になって歌詞が焼き直され、森山加代子が歌い知られるようになった。

 【例歌】

ヂンヂロゲ踊の歌 ぢんぢろげおどりのうた 

ヂンヂロゲ ヤ ヂンヂロゲ

   ドーレドンガラガッタ

 ホエツ ラッパノ ツエツ

 マーヂン マーヂンガラ ヂョイ〳〵

   シッカリカマタケ ワイ〳〵

 ピラミナパミナ 

   ヂョイナラリイヤ〳〵〳〵

 アングラカッチ カングラカッチ

   ナッパッパルチルカーナ

 オップルセット ナップルセット

   ナッパッパルチルカーナ

──唱歌、大正八年頃流行、『三高歌集』付録

 [メモ] 来日インド人が歌っていた「ヒラミルバニア」という歌を京都の三高生が聞き覚え、同校野球部の応援歌に焼き直したものであるという。一般にも広く普及し、昭和になって戦後まで、酒席などでうたわれた。

 ヂンヂロゲ踊り

ジンジロゲ 

♪ちんちくりんのつんつるてん
 まっかっかのおさんどん
 お宮に願かけた 内緒にしとこう
 ジンジロゲーヤ ジンジロゲ
 ドーレドンガラガッタ
 ホーレツラッパノツーレツ
 マージョリン
 マージンガラチョイチョイ
 ヒッカリコマタキ ワーイワイ
 ヒラミヤパミヤア チョイナダディーヤ
 ヒラミヤパミヤア チョイナダディーヤ
 チョイナダディーヤ 
 チョイナダディーヤ

 

YOU TUBE

 

ジンジロゲとチャイナマイ

 

ダダイズム・ソング 

ダダイズムとは、第一次大戦後にヨーロッパに台頭した芸術破壊主義思潮をいう。やがて日本にも移入し、絵画や詩歌でダダイストらが既成概念打破の覇を競った。 

〈ダダイズム・ソング〉はそのうちの歌謡についての呼称である。しかし一般の人たちにとっては荒唐無稽すぎて、流行するまでには至らなかった。

【例歌】

YOU TUBE

マヴォの歌 まぶおのうた        巻上公一唄

原歌

 オース・キッパスレンソ

プッテ・ダナ

アパステ・ジャーオー

サイヤンカネ・ラサ・サイヤンカネ

オンバ・プッテ・プッテ

オンバ・ダタン・ダリラーオ

別唱

ライリス・ライリス

ノーラン・メッポラ

ポンポラ・セッポンナ

セントル・リトル・ゲートルシャール

ミャーラク・シャンテン

シャンテン・ストラカ

ノーラン・メッポラ

ポンポラ・セッポンナ

タターリナーテ・タターリナー・ホ

タターリナーテ・タターリナー・ホ

チャイレッチャイ・レッチャイ・レ

チャイレッチャイ・レッチャイ・ラ

ノーアン・パイタラ

ノーアン・パイタラ

ステチニ・アンチニ・ライ

ア・テンナラナイ・ア・テンナラナイ

ア・テンナラナイガ・ホー

レヤ・レヤ・レー

レヤ・レヤ・ラ

 レヤ・レヤ・レー

 レヤ・レヤ・ラー……

──唱歌、大正十年発表、『新版 日本流行歌史』上

 ダダイストの機関紙『マヴォ』一九二四年創刊号

 

堕胎・間引きの唄 だたい/まびきのうた

農村を中心に、貧困などの理由により堕胎や間引きせざるを得ない家族の心情を吐露した唄。

子下し・間引きは隠し事として内密に処理されるのが普通であり、歌謡にされたのはめずらしく、例歌はたいへん貴重な資料である。

【例歌】

胤落し唄〔福島県〕 たねおとしうた 

〽お浜々々なぜ髪結はぬ、櫛が無いかや油が無いか、櫛も油も手箱に御座る、親に死なれて権之助さん江戸へ、江戸の土産に何々貰た、六貫文の手箱を貰た、開けて見たれば緞子の帯よ、帯にや短し襷にや長し、寺の若い衆の笠緒に宜かろ、其れを結んでお伊勢へ行けば、伊勢の通には見事が御座る、なゝつ小女郎が八ツ子を孕んで、産にや産れず、おろすにや下りず、向ふ通るはお医者ぢやないか、医者は医者だが薬箱持たぬ、山にや山吹、川原にや蓬草、それを煎じて飲ませたならば、明日の七時にや産りよう程に、若しも其子が男の子なら、寺へ上ぼせて手習させて、手習りや不調法で博打をこいて、博打こき〳〵こき負かされて、高い縁から突き落とされて、楊枝落ちれば鼻紙や落ちる、落ちた所を紙捻で占めて、占めた処を伊呂波と書いて、伊呂波の字を能う書くならば、書いて上げましよ師匠さアまアへ師匠さアまアへ。(亘理郡)

──里謡、近代に採録、『日本歌謡集成』巻十二

間引き唄〔宮崎県〕

♪なんとこの子が 女の子なら

 こもにつつんで (みつ)とこ絞めて

 絞めた上をば 文殊(もんじゅ)と書いて

 池に棄つれば 文殊の池に

 道に棄つれば 文殊の道に

 藪に棄つれば 文殊の藪に

 人が通れば 踏み踏み通る

 親が通れば 泣く泣く通る

──里謡、五木寛之『隠れ念仏と隠し念仏』

 

YOU TUBE

 

お腹の中の赤ちゃんからのメッセージ

 

ちよんきな 

〈ちよんきな〉の由来には大別して二説があるが、どちらとも判別しがたい。

⑴長崎のエロ唄「ジョン来な」の歌詞から生じたもの。

⑵万延頃、横浜開港場ではやった「ちょちょんで来い」という拳唄の囃子が訛ったもの。

 

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ちよんきな *「お花見チョンキナ」とも

【例歌】

大津絵文句 おおつえもんく

〽横浜くるわ、大門くぐれば、あまたの揚屋、チヨンキナチヨンキナ、チヨンチヨンキナキナ、あなたよかべつぴんよか、たいさんよか、アイライキオハヨーに、ジキジキげいしやが裸で踊るやら、そこで異人が、これたいさんスケベイありますと、あまた女郎衆が上がりきて、そこでチャブチャブして、あとでスレンプして夜を明かす。通事すまして立ちかへる──。

──艶笑大津絵唄、文久二年頃流行、『日本近代歌謡史』上

[メモ] チンプンカン言葉を乱用した異人茶化しの唄。横浜は港崎の廓やチャブ屋で遊客らが踊った「チョンキナ踊り」の連れ唄である。

ちよんきな  

ちよんきな〳〵きな〳〵、ちよんがなさので、ちよ〳〵んがちよん。

♪ちよんきな ちよんきな ちよん ちよん きな きな ちよんが菜の葉で ちよちよんが ヨイヤサノ。

♪ちよんきな ちよんきな 初段は 鎌倉 かぶとあらため (かお)()で ちよちよんが ヨイヤサノ。

♪とんちな とんちな 主君の 無念を いさめて本蔵がまつきり ちよちよんが ヨイヤサノ。

♪たんきの判官 むねきを 師直(もろのお) うらむやいばで ちよちよんが ヨイヤサノ。

──拳唄、明治十七・八年流行、『明治年間流行唄』ほか

 「トンテンカン チンプンカン トンチンの画像」団栗ぶるーすのブログより

 

ちりっぷ節 ちりっぷぶし

明治末期の流行節。

多くの例に見るように、囃子のおどけた節回しが題名化したものである。

【例歌】

ちりツぷ節 ちりつぷぶし  

♪右に血統ひだりに手綱、馬の前後に敵の首、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪日本兵士と時計の針は、いつもカチ〳〵進み行く、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪三味線まくらの浮気じやとても、覚へあるぞへ岩田帯、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪真の夜中にフト眼を覚し、残る枕が癪の種、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪露の醜草なびけた殿が、声もやさしや田植唄、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪ひがし暁むに灯を掻立てゝ、せめて逢ふ夜を延したい、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪かへす〴〵も平和の村田、銃を取る手に鍬とつて、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪辛気待つ夜に手びのしあてゝ、のばす寝まきのすわりだこ、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪梅と桜の青葉の笛を、月が吹くのか不如帰、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪すねて背中を合していれど、聞しともない明の鐘、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪名残おしさは口へは出さず、じつと押へし帯のはし、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪つなぎ所のない身のつらさ、ホンにわたしは捨小舟、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪ち話で夜あかしいぢめておいて、そして帰さぬ下ごゝろ、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪深い手管があるとも知らず、浅い笑顔にはまり込み、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪冷へちや悪いと座蒲団出すは、あつい妾しの心意気、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

♪お金取りどくたゞもらひどく、後ではだかがお気の毒、チリップ。ちやらつぷ、アツプク、ちきりき、アツパツパー、りゆうせい〳〵、アツプク、ちきりき、チヤー

──流行節、明治三十九年頃流行、『日本近代歌謡史』下

ちりつぷちやらつぷ節 ちりつぷちやらつぷぶし

ほんに(いや)だよ夜明の鐘と、借りたお金とこの気兼、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

主にたたかれ顔打眺め、涙ふきつゝ側に寄る、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

すねて背中を合わしていれど、聞かしともない明の鐘、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

名残おしさを口へは出さず、じつと押さへし帯のはし、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

東白むに灯をかき立てゝ、せめて逢ふ夜を延ばしたい、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

さうした邪見と初手から知ればかうした苦労はせやしまい、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵あつぷくちきりきちや。

義理と人情の峠を越せば、これから出雲へ何里ある、ちりつぷちやらつぷちりつぷちやらつぷ、あつぷくちきりきあつぱつぱ、りうせい〳〵ちきりきちや。

──流行節、明治四十二年頃流行、『明治年間流行唄』

 

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ちりツぷ節(類歌)  *美ち奴

 

唐人唄 とうじんうた

江戸中期、長崎中心に唐音を真似て作った和製の俗謡。

広く知られた「かんかんのう」のほかにいくつものおどけた作がある。

【例歌】

唐人唄 

〽かんふらんはるたいてんよ、長崎さくらんじや、ばちりこていみんよ、でんれきえきいきいはん、はうろうふすをれえんらんす。

〽三浦の四郎左衛門、長崎平左衛門、菱屋の三郎さゑもん、京屋の新七で江戸町山形七郎右衛門。

──俗謡、江戸中期作、『はやり唄変遷史』

 唐人歌は唐人飴売りが広めるのに一役買った

れんれん踊り れんれんおどり 

れん〳〵へ、すうのてほうりんくはん、ほうはほうれんくわん、さんしやうならかいほうかい、なはとりげ、こふはこふや〳〵、やアアへ、のふでやかんらんふうや〳〵、やあ〳〵へ。しんこうや、そんのでほうれんくはん、ほうはほうれんくはん、しいつちゑん〳〵かいほうかい、なばとりけ、けへふとらや〳〵やアアへ。ナアレチン〳〵ハイムイフハヽア。

──俗謡、文政五年発表、『摂陽奇観』

[メモ] 唐人踊り歌。

 

 

ナンセンス歌謡 なんせんすかよう

 気を引くための興味本位な唄。歌詞はまとまった意味をもたず、悪ノリばかりが目立つ。

【例歌】

河内のオッサンの唄     作詞者未詳

♪おー、よう来たのワレ
 まあ上がって行かんかいワレ
 ビールでも飲んで行かんかいワレ
 久しぶりやんけワレ
 何しとったんどワレ
 早よ上がらんけオンドレ何さらしとんど
 河内のおっさんの唄
 河内のおっさんの唄
♪これから暑いのワレ
 仕事がエライのワレ
 もっと飲まんけオンドレ何さらしとんど
 明日は休みやんけワレ
 男はもっと飲まなあかんどワレ
 しっかりしとらんけワレ何さらしとんど
 河内のおっさんの唄
 河内のおっさんの唄
♪今日の競馬は取ったんけ
 今日は良う荒れたのうワレ
 ワイは全然さっぱりあかんかったやんけ
 おまんとこのおかん元気け
 連れて来たったらいいのにワレ
 ごっつう久しぶりやんけ
♪おいカカア、もっとビール持ってこんかい
 何されしてけつかんじゃい
 裏の家かてもっと良う働くど
 あんた今冷やしてまんね
 あんまりうるそう言わんといてか
 うちかて忙しいんやでワレ
 河内のおっさんの唄
 河内のおっさんの唄
♪オイ、ワレ男っちゅうもんわな
 酒の一升も飲んじゃってさ
 競馬もやっちゃってさ
 その為にさ思いっ切り働くんじゃいワレ
 てやんでべら坊めやんけ
♪やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
 ワレワレワレ そやんけ
 やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
 ワレワレワレ そやんけ
 河内のおっさんの唄
 河内のおっさんの唄
♪オイ、ワレもう帰るんけ
 気ぃ付けて帰ったらんかい
 前のドブ川にはまったらあぶないどワレ
 また元気で仕事しようやんけワレ
 働いて働いて銭ためて
 蔵建てたろうやんけ
♪やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
 ワレワレワレ そやんけ
 やんけやんけやんけやんけそやんけワレ
 ワレワレワレ そやんけ
 河内のおっさんの唄
 河内のおっさんの唄

 

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あきれた紙芝居 *あきれたぼーいず

あんたのおなまえ何アンてエの *トニー谷

歌道楽 *エノケン・二村

オー・チンチン *ハニー・ナイツ

かっちょいい *米米クラブ

クスリ・ルンバ *アントニオ古賀

コーヒールンバ替え *姫路のじろりん

スーダラ節 *植木 等

たわけた歌 10分耐久

日曜日の秘密基地 *伊集院光 

ハイそれまでヨ *植木 等

ハナゲの唄 *ソルティー・シュガー

ヘーコキましたね 

もすかう

 

呪い唄

人買船 ひとかいぶね         

               野口雨情詞

♪人買船に

 買われて

 行った

 貧棒(ひんぼ)

 村の

 山ほととぎす

 日和(ひより)は続け

 港は

 ()ぎろ 

 皆さんさよなと

 泣き泣き

 言った

──童謡、『金の船』大正九年四月号

 

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イノセンス

怨恨みて散る *Gen's Tribal House Remix

千年の呪い *ゲゲゲの鬼太郎

呪 い *山崎ハコ

呪 歌 東方VocalEurobeat

 

貧乏神の唄 びんぼうがみのうた

 長野県茅野市・丸井伊藤商店には貧乏神神社の諏訪分社が鎮座まします社 味諏訪神神貧社社 味噌蔵諏訪分社

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人間貧乏神 

貧ちゃんのうた

貧乏神のテーマ

 

背徳の唄

五木の子守唄番外歌

♪ねんね一ぺんいうて

 ねむらぬ餓鬼は

 頭たたいて尻ねずむ

──子守唄、五木寛之『隠れ念仏と隠し念仏』

[メモ] 著者によると子守としてこき使われた娘の怨念がこもった歌詞だとという。

 

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女だけど

帰ってきた港のヨーコ

娼婦の唄 

堕落させる女

私が娼婦になったなら

 

へらへらへ 

明治十三年頃、東京の落語家三遊亭万橘がうたい広めた下種唄。赤手ぬぐいでホホか無理という異様ないでたちで馬鹿踊りを踊りながらうたったという。

すでに満都をわかせていた円遊の「すててこ」に対抗するため演じられた。

【例歌】

 ラヘラヘ 

♪赤い手ぬぐい赤地の扇、それを開いておめでたや、ヘラヘラヘツタラヘラヘラヘー、太鼓が鳴つたら賑やかだ、ほんとにさうならすまないよ、トコドツコイ、ヘラヘラヘー。

♪赤い手ぬぐい赤地の扇、それを開いておめでたや、ヘラヘラヘツタラヘラヘラヘー、大根が煮えたらホロふきだんべえ、本当にさうならすまないよ、トコドツコイシヨノ、ヘラヘラヘー。

──戯れ唄、明治十三年頃流行、『明治年間流行唄』

へらへら

♪サア〳〵 へれ〳〵のはじまり〳〵 ムヽそこだア そこでへヱヽヽヱ たいこがなつたらにぎやかだアヨ ほんとにさうならすまないネ だいこがにへたらやはらかだアヨ ほんとににへたらふろふきだんべヱ へれへヱのどつこい さてへヱヽヽヽ あかいきれ しまだのうちはたれにさせよかもめる あかいてぬぐひあかぢのあふぎ これをひらいておめでたい ほんとにそうならすまないヨ いさゝかごしんぱい ほうねんじやほうねんじや いつちくたつちくたへもんさん おとひめさまがひんがらほにおはれてねへ わらふこゑきけば ねへ ほうねんじや〳〵 へれ〳〵へヱのへれへれ〳〵へヱ へれ〳〵へヱたらへれ〳〵へヱへれ〳〵へヱたら へれ〳〵へヱ〳〵〳〵〳〵〳〵 とうざイ これでおしまひ

──戯れ唄、明治十四年前後流行、『当世はやり諸げいの大みせ』

へらへら拳 へらへらけん

♪文明開化の流行子(はやりつこ)は、松のくらゐの太夫職、盛紫(せいし)菩薩の来迎(らいかう)に、蓮花もやうの床のうち、どんなかたぎな御客でも、一度枕をかはしなば、弘誓(ぐせい)の舟に乗心地(のるここち)、有難まして身のうちも、へらへらへつとなる時は、女房や子供にすまないよ、太鼓が鳴ったら賑やかに、どっさり御客は万橘だ、御贔屓評判千金丹、(すみ)(なが)家伝の効能は、此日の(もと)に隠れない、いづれ劣らぬ三人拳、狐でおいでなせ、チョチョンガヨンヤサ。

♪さても諸席の大入りは、立川談志の十八番、郭巨(くわつきよ)の釜ほりテケレツパア、おいてるれんてる、たいこがなかつたらにぎやかだ、ハラハラヘ、ハラハラハ、ヘラヘラヘツタラ万橘で、円遊が一さいお気がつかれてパア、ごぜん上等すててこよんやさの、チヨチヨンガヨイ。

──拳唄、明治十四年頃流行、『明治流行歌史』

[メモ] 流行唄「へらへらへ」を拳唄に焼きなおしたもの。

 

放送禁止歌★要注意歌謡曲指定制度

「放送禁止歌」とは、民放連が自主規制で定めた放送自粛のルール、要注意歌謡曲指定制度を指す。連盟の偉いサン連中が偏った道徳観念を基準に要注意の対象をヤリ玉に挙げる。引っかかった唄はオンエアされることなく、ハンデを背負わされることになる。

 巷ではまったくナンセンスで、自称文化人らの身の程知らずな文化破壊行為、との批判が強い。

【例歌】

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番長数え歌 大阪府南河内の俗謡「芹生谷曳き唄」より

♪一節心を 込めまして
 唄ってみましょう 数え唄
♪二親ばかりか 兄弟も
 その日を限り 捨てました
♪短い命を 惜しみなく
 生きたいように 生きて死ぬ
♪よろしく頼むと 死んでった
 兄貴の顔が 目に浮かぶ
♪いろはにほへとの 理屈より
 体を張りましょ 男なら
♪虫けら呼ばわり されたって
 やめられません 愚連隊
♪涙を噛んでる 忍んでる
 堪忍袋は 誰が切る
♪やるときゃ真っ先 俺がやる
 その後の責めも 俺が負う
♪今夜も星降れ 涙降れ
 恋しや練馬の 鑑別所
♪とうとうここまで 数え唄
 その名も番長 数え唄
♪十一の奈良漬 誰が食た
 誰も食わない わしが食た(後略)

月経            野田寿子詞

♪そこにだけはいつも自分がいるという

 かくれ家を おんなはもっている

 そこにいけばつかれた手足に

 血がのぼり

 とおいはじめや とおいゆくてが

 自分のまんなかをつらぬいて

 よみがえってくる場所を

 おんなはみんな持っている

 そこにいるときは目に見えない

 おんなというおんなが

 かさなり ひびきあうのを

 からだ中で感じている

 けれどもだれひとり口に出しては云わない

 そこにとどいた根は

 けっしてかれることがない

 そこにはだれも ふみこめない

 

YOU TUBE

 

▼放送禁止歌ブラックリスト(一部)

I love youはひとりごと *原由子

網走番外地(放送禁止版)高倉健

うぐいすだにミュージックホール *笑福亭鶴光

後ろから前から *畑中洋子

S O S *ピンクレディ

オー脳! *泉谷しげる

おそうじオバチャン *憂歌団

女風呂の唄 *南雲修治

からっぽの世界 *ジャックス

黒いカバン *泉谷しげる

在広東少年 *矢野顕子

自衛隊に入ろう *高田 渡

自己嫌悪 *井上陽水

静かなるアフガン *長渕 剛 

シビレ節 *植木 等

清水節子の男唄

主婦のブルース *中川五郎

心中日本 *長谷川きよし

セーラー服を脱がさないで *おニャン子クラブ

たえちゃん *チューリップ

竹田の子守唄 *高石友也

山平和彦 - まねぎ

チューリップのアップリケ *岡林信康

つくばねの唄 *あのねのね

頭脳警察! *頭脳警察

つるつるの唄 *あのねのね

東京流れ者 *竹腰ひろ子

なぎらけんいち「悲惨な戦い」

名もなき詩 Mr.Children

火遊びのブルース *応蘭芳

ピストル魔の少年 *三上 寛

びっこの仔犬 *加山雄三

ブスにもブスの生き方がある *まりちゃん

ブンガチャ節 *北島三郎

ペニーレインでバーボンを 吉田拓郎

山平和彦「放送禁止歌」

丸の内ストーリー *中畑葉子

ゆうすげ(メルヘン) *細坪基佳

夢は夜開く *三上 寛

ヨイトマケの唄 *美輪明宏

私は狂ってる *よしだたくろう

[メモ] 以上の外にも禁止対象になっている作品は多数ある。

 

夢幻の唄

 

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かるかやの丘 *島倉千代子

荒野と森と魔法の歌 *初音

修羅ノ庭 *コゲ犬

月のしずく -Rui-

人間が大好きなこわれた妖怪の唄 

本土空襲の歌

 幻の美女舞に三味線で伴奏をつける善鬼〔山東京伝画〕

 

矛盾歌

 

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クロのフンの唄

竹田の子守唄(矛盾唄) 

何の矛盾もない

爆弾くらいは手で受けよ

矛 盾

矛盾地点

矛盾の上に咲く花

 

無題雑歌 むだいざつか

〈題無し唄〉とも。まだ題名が付けられていない歌謡。

 

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青森県北津軽郡東京村 *三上 寛

お父帰れや *岡林信康

気まぐれ涙 

ラララ助動詞  

【例歌】

(題無し唄)

今度此度豆腐屋が出来て、このまた豆腐の言ふ事にや、わし程因果なものはない、朝はとうから起されて、水責火責に遭はされて、水責火責は厭はねど、一挺二挺の切売で、後に残りしおからまで、一厘二厘の摑み売り、その親何処ぢやと問うたれば、親は畑でようほうエヽ、豆であるエヽ

今度此の度凱旋についてネー、数多士官のある中で、わたしの好いたは唯一人、色が小黒で背が高うて、目許パツチリと鼻高で、口元尋常で歯が白うて、パツパと吹き出すシガレット、金鵄勲章胸にかけ、金側づくりの時計さげ、鳴革入の長靴で、アラビヤ馬に跨りて、サーベル抜いてお指図さ、たしかに帽子は金の筋、これ程こま〴〵見たけれど、肝心かなめの胸の内、見ないばかりが苦になつて、尾張の国へと趣いて、名古屋の城を枕とし、討死にするやうな心地して、マア一度逢はねばネー焦れ死エー

──演歌明治二十七・八年頃の作、『明治年間流行唄』

無題歌

伝 北原白秋詞

ペニス 笠もち ホーデンつれて

入るぞ ヴァギナの ふるさとへ

来たか ヴァギナのこのふるさとへ

ペニス 笠とれ まだ夜は長い

──戯歌、大正初期作、『替歌・戯歌研究』

 [メモ] 白秋が筆の戯れに作ったものか。これは題付けが難しく、無題のままとしたのは正解であろう。

青森県鶴田町マスコットキャラクター

 

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いっぽんどっこの唄  *水前寺清子

どうどうどっこの唄  *水前寺清子

 

やさぐれの唄

半次呼び込み唄       湯浅みか詞

(かご)でゆくのは とてつるてん

 あれサ女房の おかるじゃないか

 妾しゃ売られて ゆくわいな

 ヨイショ ゆくわいな

♪主のためなら とてつるてん

 忍び泣く音も 加茂川ちどり

 花の祇園まち 涙雨

 ヨイショ 涙雨

♪金が(かたき)の とてつるてん

 縞の財布に 千附の五十両

 先へとぼとぼ 与市兵衛

 ヨイショ 与市兵衛

♪斧の定九郎 とてつるてん

 あとをつけゆく 山崎街道

 勘平鉄砲で どんととてつるてん

 ヨイショとてつるてん

──流行歌、昭和十一年発表

 

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朝霧峠 *田端義夫

男なりゃこそ *上原 敏

男のさだめ *五城影二

男無法松 *東海林太郎

思い草 *土取利行(弾き唄い)

おんな船頭唄 *三橋 美智也

河内遊侠伝

唐獅子牡丹 *高倉 健

関東流れ唄 *北島三郎

度胸ぶし *井田照夫

蛇姫絵巻 *志村道夫・奥村彩子

見世物小屋 *三遊亭小円歌

虫けらの唄 *バーブ佐竹

やくざ若衆祭り唄 *美空ひばり

やん衆挽歌  *木嶋常治

 

妖怪唄

海坊主

カッパの歌 *ワイワイボーイズ

河童ブギウギ *美空ひばり

修羅の刻 

魑魅魍魎

とんま天狗

にとりの唄

 魚の唄 *初音ミク

まだら鬼のうた

結んで開いて羅刹と骸 *初音ミク

夜 叉 *真木柚布子

 百物語化物屋敷の図〔一勇斎国芳画〕

 

与太唄 よたうた

でたらめで、ふざけた態度を「与太」という。そんな内容の唄、または主題としたものをを〈与太唄〉と称する。

現今では〈アウトローの唄〉といっている。

【例歌】

 (被差別部落民への揶揄唄)

♪エッタ、エッタ、ドエッタ

 うちの門に立って

 草履を 買うてんか

 買うてんか

──近代に近畿地方で流行

[メモ] 草鞋売りの部落民女をこんな歌はやし立ててはからかったという。

らつぴ            後松軒詞

〽われは都のらつぴ洛外寅薬師、しかも我等は申子(まをしご)でな、浮れ者でござる、思ふ方には過ぎし頃より、別れて独り、いとゞ淋しき寝覚の床に、涙なそえそ時鳥(ほととぎす)、涙とともに無常を(くわん)じ、とかく浮世はかしかましと、思ひし(ころ)より山路に入りて、小柴しば垣ひき結び、世に在りがほに月を眺めて、更けて(きぬた)の音かとわれを聞けば、月ぞ知らする我が涙、思ひつゞけて足曳(あしひき)の、小鹿の啼く声に夢さめて、われをば誰か訪ひ来んと、いとゞ寝られぬ秋の夜に、「ものを思ひの眠りをさます、そのいにしへはよねしうとあれば、舞うつ唄うつ、あだくらべ、浮世の中を思ひ出づれば、心も乱れみだれたりよさ、「余りのゆかしさに、琴のてうしを調ぶれば、折しも松風があなたの峰の方よりも、こなたの琴に通ひ来て、弾きてあはせたは、何よりもつて面白い、あふぎ雲井に須磨に桐壷、うす衣に雲の上、指揮のみだれか、あつちりなすぢりもちせりて、えれくりだしたるりんぜつ清掻(すががき)おもしろや、花たちばなの袖の香に、鳴くは何どり、郭公(ほととぎす)にうぐひす、水鶏(くひな)の鳥のたゝき落し音づるゝ、紫の(とぼそ)のけしきを引きて、君達に、やつこの見せて聞かせたや、よひ〳〵、ずんと濡れませうに。

──長歌物、『松の葉』(元禄十六年)

[メモ] 乱破・乱廻と呼ばれた与太者が洛外に世捨て人生活を送った様を滑稽にうたっている。

おろしや 

おねえりおろしやおろしや、ましやらか、いりゝんこ、いりりんもろゝん、かららんよ、ちよいとちよいとねえ、きんにようも〳〵きんによう、むつゝりや、なんきんげ、うええのさいたらべ、やあらすと、あとればんやが出て、しもから目玉(めだま)が、くるからをらんだ、ををらんだのからぼんぼ、かなかいじよろかい、いつそうあいさ、しようふくじ、いのしゝふたしゝ、やつぽんれ、みるもおえどがしらういた、うゝ〳〵。

──俗謡、嘉永頃流行、『はやり唄変遷史』

 

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アウトロー *益子リョウマ & THE BULLHEADS

アウトローなブルースを歌おう *ナカハラヒサロオ

アウトローの傷心 *鏡音レン

俺らWE WILL ROCK YOUするだ *

回転禁止の青春さ *美樹克彦

監獄ロック *米国ストーラー作曲

鬼畜社歌 *金田朋子

凶気の桜

死ね死ね団のうた

死ね死ねブルース

銭$ソング *白木みのる

ネリカンブルース *歌詞入りカラオケ

ブム大将  *徳山 璉

ヨイトマケの唄 *大竹しのぶ

484のブルース *清水節子の男唄

ルンペン節 *徳山 璉

 

猟奇唄 りょうきうた

【例歌】

さらば女なる者達(抄出)

♪殺しても殺してもまだ飽き足らぬ

 憎い彼女の

 横頬のほくろ

♪ラムネ瓶に

 蠅が迷うて死ぬやうに

 彼女は百貨店で万引をした

♪白い乳を出させようとて

 タンポポを引き切る気持ち

 彼女の腕を見る

♪わるいものを見たと思うて

 立ち帰る 彼女の室の

 むしられた蝶

♪殺すぞ! 

 と云へばどうぞとほほゑみぬ

 其時フッと殺す気になりぬ

♪彼女を先づ心で殺してくれようと

 見つめておいて

 ソット眼を閉ぢる

♪血のやうに黒いダリヤを

 凝視していた少女が

 ホッとため息をする

♪梅毒と

 女が泣くので

 それならば

 生かして置いてくれやうかと思ふ

──夢野久作の吟詠短歌、昭和初期に連作発表、探偵誌『猟奇』ほか

 

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狂の夢

狂夢伝染

禁断の短歌怪奇朗読

修羅の花

 

────────────────────

 

総括──どうでもいい唄市 そうかつ/どうでもいいうたいち

 

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がいこつの唄 *岡林信康

気狂い *三上 寛 

狂女節 *J.A. Seazer

金太の大冒険 *ツボいのりお

首吊りの木

GOLDFINGER '99 *郷ひろみ

国境巡礼歌

声色玉手箱 *あきれたぼういず

死にぞこないの歌 *友川かずき

JAPANESE PSYCHOBILLY !!

三味線漫談 *玉川スミ

すべての人が死んで行く時に

惜春鳥 *蘭妖子

センチメンタル・ゲイ・ブルース *すぎもとまさと

誰を怨めばいいのでございましょうか *三上 寛

ちょんこ -みんなの歌-

デスマーチ艦隊「労働軍神」

東京スカンクス 

名うての泥棒猫

茄子と南瓜 *土取利行(唄・三味線・太鼓)

涙に沈む太陽 *キャバレーズ

ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ

二枚舌の男

薔薇の刺青

番外地哀歌 *伊藤正範

般若心経ハードコア

やぶれかぶれ 

夜中の2時 *三上 寛