2 歴史  (歴史、伝記、地理、紀行)

 ノルマン征服のタペストリー バイユーはフランス北西部の都市で、ここの大聖堂はロマネスク=ゴシック様式建物で知られる。隣接の牧師館中にノルマン人によるイギリス征服の70に及ぶタペストリーが飾られている。

 

 

20 歴史

 

歴史学 history          201

 〈史学〉とも、最近では〈歴史科学〉とも。有史上各時代における人間生活にかかわる諸事象を研究する奥の深い学問である。

史実の混乱が目立つ現代にあって、歴史の真実の姿を究めたり、考証学問として固める姿勢の重要性が増している。

歴史科学 historical science  201    

 時系列変化をたどる系統の歴史的な諸科学を対象にした総合科学。これは地球史から歴史上人物の個人伝記まで、多岐多様な分野にわたっている。当然ながら、「歴史学」と重複する分野が少なくない。

歴史 historical philosophy  201

Geschichtsphilosophieの訳語。

二つの意味に分かれる。①歴史について哲学的考察を下す学域。②承前、歴史的事象について、その本質、目的、意義などを哲学的に解明する。ただし双方とも潮流上の区分に過ぎず、実際は目的別に扱われているわけではない。

実証主義歴史学 positive history (201)      

 文書資史料や史跡等による史実固めを旨とする歴史学の一流派。19世紀ヨーロッパに興った。

西洋史学 Western history   (201.1)     

 通称「西洋史」のことで、日本における分類上の呼称である。

年代学 chronology           201.3    

 史上の諸事象について、天文学や暦学などを駆使して、歴年代の正確な発生や経過などを特定する学問。有史前は考古学的考察により、有史以降は文献学的考察によって研究されることが多い。

 古代エジプトにおける主な王統年代図(壁画修復図)

考古学 archaeology           201.3 

 古くは〈古物学〉とも。有史以来の遺物や遺跡あるいは古文献などの資料を用いて、当時の文化や生活様式などを解明する学問である。さまざまな分野への裾野に考古の広がりを見せている。

歴史補助学 subsidiary history 202      

 史学の補遺や補助となるような事項について総合的な視野にたっての研究。狭義の考古学、暦学、古文書学などが必要に応じて適用される。

未来学 futurology              202     

 私学的な自由発想を駆使して、未来社会や未来人の姿を経験的情報を用いながら予測する学問である。

1960年代、歴史補助学の一環として現れたが、学域体系はまだ整っていない。

歴史地理学 historical geography 202.18       

全史を通じ、各時代の特定地域における地域構造、空間組織、環境などとあわせ、それらの変遷を解明。たとえば景観の復元といった目的のもとに研究する学問で、「地理学」の一分科でもある。

編年学 chronology          (202.3)

 考古学で年代序列を扱う研究を指す。遺跡等の遺構、層位などからその新旧関係を明らかにし、これらに基づいて時系列年代を推測編成する。

先史学 prehistory       202.5          

 時代区分を先史に限って研究する歴史学。まさに考古考証が頼りの「先史考古学」と線住生活にかかわる「人類学」とを合体させた学域といえよう。

史前学 prehistory            202.5

〈先史学〉にほぼ同じも、人類の誕生以前の時代、すなわち古生代的寄りの意味合いが強い。

原史学 prehistory            202.5

 考古学で年代を区分するうえで、先史時代と有史時代との間の時代に関する史学。原史時代と有史時代との境界をどこに置くか、史学者によって見解が異なっている。

古典考古学 classical archeology (202.5) 

 古典上の古代すなわち有史以来の人類学的古代を対象とする考古学。日本ではかつてヨーロッパにおけるそれを〈ギリシア・ローマ考古学〉と呼んでいたことがあった。      

水中考古学 underwater archeology 202.5        

〈水底考古学〉とも。海底、湖底、河床等に存在する遺跡、あるいは沈没船などを対象に考古学的な研究と考察を下す学問である。

先史考古学 prehistoric archeology (202.5)        

 先史時代の遺跡や遺物について考究する学問。歴史考古学に関連した考古学の一分野を示す語である。

歴史考古学 historical archeology (202.5)      

 文献に記述されている時代を対象に、遺跡・遺物などを総括的に研究し、後代文化に光を当てる学問。先史考古学に関連した考古学の一分野を示す語である。

実験考古学 experimental archeology  (202.5)        

 石器、土器、遺構など考古資料の作成、機能、用途等につき、実際に復元、使用して技術効果や評価を下す考古学の一分野である。

環境考古学 environmental archeology  (202.5)

 原始および先史時代の人間と自然環境とのかかわりあいを考古学的に多面考察する学問である。

航空考古学 aeronautic archeology (202.5)        

 航空写真の判読によって考古学的事実などを把握する学問。たとえばローマ道路の発現や確認、インカ帝国の地上絵探査など、その実績は少なくない。 

海中考古学 sea archeology (202.5)     

海洋考古学〉とも。海底に沈んだ遺跡や沈没船などを研究対象にする考古学の一分野。潜水技術や潜水機器の進歩などに伴い脚光を浴びている。

土俗考古学 ethnoarchaeology  (202.5)      

 考古資料の民族史的な解釈を下す目的で、考古学者自身が現生民族やその文化を手始めに観察する考古学の一分野である。

 numismatics           202.7

〈銭貨学〉とも。古代からの諸国の諸貨幣を蒐集し、それぞれの種別や沿革などを系統だてて考証、整理する学問である。さらに現代の貨幣も扱う場合は〈貨幣学〉という用語を用いる。

『古泉学綱要』琳琅閣書店、近代の刊行

金石学 epigraphy            202.8

 鉱物学の旧称にも用いられる語であるが、ここでは金属や岩石に刻された文字、紋章などを明らかにする学問としてとらえる。

古文書学 paleography         202.9

 普通はコモンジョガクと発音する。古い時代の文書の様式、類別、機能、材料、書風、紋章、花押、印章などを科学的に明らかにする学問。歴史補助学の一分野である。

史料学 histrography        (208.8)

 歴史考証の元となる素材すなわち史料の収集、分類など扱い方について評価し研究する学問である。

亡命文学 exile literature (209.3)         

 ナチス政権下のドイツで反ナチスのイデオロギーを基に成立した歴史上の文学を指す。思想背景の謂からBlutund-Boden Dichtung

(血と土の文学)とも称された。この領域は、文学というより史学に属する。

道化文学 drollery literature (209)      

 諧謔やカリカチュアを主題にした、いわゆる道化ぶりを主題にした歴史上の文学を指す。ルネサンス期の西欧小説や民族文学に多く見受けられる。

バロック文学 baroque literature (209)      

 1617世紀西欧に発生した古典主義的バロックの概念を、20世紀に入り歴史上文学の一環として復古した文学傾向を指す。

ビザンティン文学 Byzantinesque literature (209.04)

古代国家ビザンティン帝国においてギリシア語で書かれ創作された歴史上の文学を指す。

言語年代学 glottochronology 209.32          

〈語彙統計学〉とも。複数の言語を対比し、共通基語から時系列的に分岐し経過した年代を算定する学問。考古学の一分科でもある。

オリエント学 Orientalism   209.32         

 ここでいう「オリエント」とは中近東をさし、そこで生じた伝説神話時代の事象を中心に研究する史学である。

年代学 chronology          209.32

 各国それぞれの自然現象、人文現象を対象に、過去に起きた事象の絶対年代あるいは相対年代を特定する学問。分類記号は日本の年代学の場合を示す。

考古学 archaeology         209.32

 過去に〈古物学〉ともいった。史上、人類が残した遺跡や遺物の研究を通して当時生活を復元し、その歴史を再構築することを目的とする史学の補助的学問。分類記号は日本の考古学の場合を示す。

 

21 日本史

国史学 study of Japanese history 210.01             

 日本の歴史学を意味する主観的な旧称だが、現代でも用いられている。昭和の戦中まで全般に皇統重視の記述内容となっているのが特徴である。

地域変遷学 regional transition (210.01)

 人の住環境の変化、土地利用の推移、景観の変化など、時系列に応じた変遷を対象とする歴史的地域地理学の一分野でもある。

大日本国図 行基菩薩(奈良時代の伝説的人物)の諸国巡礼の足跡から後世人が作図。天文17(1548)年写本、『拾芥抄』に所収、天理図書館蔵。

古文書学 paleography       210.029

 古文書の伝来、様式、機能、類別、鑑定などに関する知識を体系的に研究する学問。ことに古文書の洋式分類が中心になる。史学の下位分科である。

分類記号は日本の古文書学の場合を示す。

西欧史古典『歴史』冒頭部 著者のアンミアニス=マルケリヌス(330?~390)はギリシアの歴史家。大著『歴史』31巻をラテン語で書いた。

歴史補助学 Auxiliary science of history 210.02

  各国それぞれの史学を補助する学術研究の総称である。分類記号は日本の歴史補助学の場合を示す。

日本古文書学 Japanese paleography 210.029        

  記紀以来の日本の古文書を対象に多角的に研究する学域である。

琉球学              (210.199)

 沖縄が「琉球」と呼ばれていた時代に、沖縄列島一帯を対象にした文化や学術面研究の総称。その地域風土の特殊性や暦程などから「日本学」とは別して扱うのが一般的である。

南蛮文学             (210.48)

 天文末期から寛永年間へかけて、日本語で著述または翻訳されたキリシタン文学、キリシタン文書の総称。これにはキリシタン弾圧を主題にしたものも含まれる。NDC分類記号上は「日本歴史」の下位に属している。

切支丹宗禁制札 元禄9(1696)98日布令のもの。

 

22 アジア史.東洋史

東洋学  Oriental studies       220

 東洋に関する総括的な学問をさす。西欧には見られない対比の文化が重視され、18世紀ヨーロッパで振興した。

東洋史学  Oriental history    220

 東洋史を研究する学域の。日本においては「国史学」や「西洋史学」と対応する言葉として用いられる。

東亜考古学 archaeology of East Asia 220        

 東亜に関する総括的な考古学で総称原田淑人らが学会を設立。ここでいう「東亜」とは、アジア州東部、すなわち中国、朝鮮、日本など諸国をさす。

韓国学 Korean history        221

〈韓国史学〉とも。韓国の歴史を中心とした諸学大系をさす。広義には、韓国文化に関する百科を研究する学問といえよう。

シナ学 Sinology              222

〈中国学〉とも。中国の言語、文化、歴史など百科について研究する学問。19世紀以来、イギリスはじめフランスやドイツなどで植民地政策の一環として発展した。

甲骨               (222.02)

 甲骨文を研究対象とする学問である。「甲骨文」とは、中国殷代に亀甲などに文字を彫印し記録した文をいう。

稷下(しよつか)の学               (222.02)

 中国は戦国斉の王である宣王(?~前301)が、お抱え学者や遊説の士らを優遇しつつ樹立した文化、学術を指す。

漢学 study of Chinese classics (222.042)

 ここでは、日本における中国の儒学など学問万般を指す。中国古来の漢代を対象とする考証学などとは別して扱われる。

始皇帝の焚書(ふんしよ) 史上有名な焚書坑儒は始皇帝が前213年に学者と学問に対するためのもの。学者は(あなうめ)して殺し、書籍は焼き払って思想の統一を強制した。

 

24 アフリカ史

エジプト学 Egyptology     (242.03)

  エジプトの考古学を中心に関連する諸学体系について研究する学問である。

オリシスを称えて膝まづくパシェド 神殿風墓所で玉座にあるオリシスは前にジンの精霊、後ろにパシェドを従えて君臨。エジプト、パシェド墳墓出土の壁画、UNESCO蔵。

コプト学 Coptology        (242.03)

 317世紀エジプトでコプト語を用いて栄えたコプト文化についての研究。「エジプト学」とは別扱いで、独立した分野である。

 

27 オセアニア史

イラン学 Iraniology         (272)

 イラン文化について、ペルシア時代からの文学、史学、宗教などイランに関する博物学を指す。

アッシリア学 Assyriology     (273)

 古代オリエント最初の帝国であるアッシリア王国に関する史学である。古文書を紐解いてその歴史を研究する。

 

28 伝記

孔子誕生の図 孔子も他の偉傑の出生譚同様、面妖な話で飾られている。図は天上の神々から祝福を受け神秘的雰囲気のうちに生まれた図。『聖跡図』より。

 

系譜学 genealogy             288.2

 歴史の時系列に沿って、人や家の血縁関係、師弟関係などの継承事績を、古文書や史料などにより人文学的に系統だて解明する学問である。古伝の系譜や家系図が研究対象のよりどころとなる。

武田源氏の家系譜(現代版)

家学 hereditary            (288.3)

 伝統ある名家で世継ぎに伝えられる特定の学問。日本の例では文章(もんじよう)道の菅家、有職(ゆうそく)故実(こじつ)の小笠原氏や伊勢氏、医学の曲直瀬(まなせ)氏などが該当する。

帝王学 Kingcraft          (288.44)

 帝王たる者が身に修めておくべき作法や王道義、付帯する諸学問の総称。13世紀、フランスの宮廷吏ロベール==ブロアに『帝王学』という題名の著作がある。 

紋章学 heraldry            (288.6)

 家統を象徴する紋章の意義、由来、伝統などを研究し一門の系譜を明らかにする学問。

イングランド王家の紋章 1340年頃エドワード3世が改訂、以降1801年まで使用される。

伝記文学 biographical literature (289)          

 歴史上の人物など、特定の人の伝記を主題とした文学をいう。

民族科学 ethno-science    (288.44)

 民族学の道領域をを一段と科学的視野で考察し、合理性に基づいて分析、選択した分野の学問をいう。

 

29 地理. 地誌. 紀行

地理学 geography               290

 地球表面の陸地を中心に、各地民族ととりまく自然環境などを研究する学問。ギリシア語geograhia には「土地を描く科学」という意味がある。研究分野は自然地理学と人文地理学に大別できる。なお〈地学〉は、旧自然地理学に属した学科の呼称である。

自然地理 natural geography 290.1

 かつて〈()(もん)学〉といった。人間生活圏をとりまく自然現象、具体的には地表の自然状態、現象記述と分類、それらの発達過程などを研究する学域をさす。地形学、気候学、水分学、生物地理学などから成り立つ。

人文地理学 human geography   290.1

 地表面における人口、都市と集落、産業、文化、交通などを地域特性としてとらえ、他地域との構成上の相違などを明らかにする学問である。地理学の一分野で、自然地理学に対応した概念の語である。

文化地理学 cultural geography (290.1)

 特定地域の文化の広がりによって特色付けられる地理学。市域特性の濃い、文化の中核となる対象に注目して研究されるなど、適用範囲は広い。

ポイティンガー図 ローマ道路地図のこと。13世紀にローマ帝国時代の道路を模写したこの図は、旧所蔵者名で「ポイティンガー図」と呼ばれた旅行案内図である。

一般地理学 general geography (290.1)

 自然地理学と人文地理学とが合体した分野から地誌を除いた学域の総称である。

社会地理学 social geography (290.1)

 都市や村落の一体化を巡り、村落に求心力ありとして地域開拓を目指す地理学の一派。ドイツの地理学者ヴァルター・クリスタラー(18931969)が提唱した。

地域学 chorology           (290.1)

 土地空間に展開する地域文化につき研究する地理学の一分野。人文社会における動的で可変的な対応をシステマティックに考究する。

地域地理学 regional geography (290.1)

 研究対象を特定地域に限定した地理学の一分野で、景観形態学はじめ地域生態学、地域変遷学、地域組織学、地域類型学、地域動態学などで構成される。

地域科学 regional science (290.1)

 人文地理学と地域社会学とを連携させ、よりよい地域社会の全体像を構築すべく、地域の立地政策や地域活性化計画などの分野に応用する科学体系。20世紀半ばにアメリカの経済学者アイサードが創成した新しい学問である。

地域組織学 regional construction (290.1)

 研究対象となる地域内における細分化、それら個別の配置や配列構成等を調べる地域地理学の一分科である。

地域類型学 regional typology (290.1)

 地域間の地学上差異を比較することで、対象とする特定地域の類型を位置づける地域地理学の一分科である。

地域動態学 regional dynamics (290.1)

 特定地域における動態フローの変化、機能やネットワークの新興などを観察研究する地域地理学の一分科である。

計量地理学 quantitative geography (290.1)

 統計学的あるいは数学的手法を用いて、地表事象の空間的秩序や空間的構造等を明らかにする地理学の一分野である。

系統地理学 systematic geography (290.1)

 地表面の諸事象を地形、気候、集落ならびに都市、人口、産業などごとに、地域的特色やその分布状況など系統的に研究する地理学の一分野である。

人類地理学 Anthropogeographie〔独〕 (290.1)

 ドイツにおける「人文地理学」(上掲)呼称の明治邦訳語である。

風土学 climatology           290.1

 ここでいう風土とは、地理学よりも狭義の意味範囲で地形、地質、気候など身近な自然環境をさす。〈風土学〉自体かなり時代がかった言葉で、最近はあまり使われない。

『御国廻御行程記』七 景観が地図に示してある長州藩の史料。「吉田向学のブログ」より

厚生地理学 welfare geography (290.1)

〈福祉地理学〉とも。福祉や厚生など人間生活の質的な面を主題に、現実的な問題解決に向けて研究する人文地理学の一分野である。

地誌学 regional geography  (290.1)

〈特殊地理学〉とも。特定地域での地理的諸事象の因果関係を地域特殊性に照応させ、その成果を人文科学的に個別に記述する地理学の一分野である。

景観学 landscape            290.13

景観地理学〉〈景観形態学〉とも。美観保護の目的のもと、地域ごとに異なる可視特性をもつ地表風景を対象に研究を進める学問。ドイツの地理学者オットー・シュリューターが提唱したLandschaltskundeの訳語である。

三益斎図 周文画と伝えられる詩画山水図。「三益」とは読書三昧の謂であろう。応永25(1418)年の賛、静嘉堂文庫蔵。

景域地理学 Landschaftsgeographie〔独〕 (290.1)

 対象地域の形態や構造を区分に分析し個々の評価をして記述する地誌学の一分科である。

景観工学 landscape engineering (290.1)

  最近わが国で注目されている学問で、都市開発や高速道路の建設に伴う景観を評価あるいは計画する学問。土木工学はじめ都市工学や緑地学など関連分野が広い。

環境倫理学 environmental ethics (290.13)

〈新倫理学〉〈環境保護学〉とも。公害や環境汚染を防止し、企業や産業界に求められる倫理規範を研究する学問である。

民族地理学 ethnography      290.14

 一民族の文化、文化遺産、宗教、生活様式などを対象に、人間集団をとりまく環境や地域との結びつきを研究する学問。民俗学とは常に隣接関係にある。

地心理学 Geopsychologyie〔独〕 290.14    

 ドイツの心理学者ウィリ・ヘルパッハ(18771955)が命名。天候、気候、景観などの自然条件が人間の精神活動に及ぼす影響を研究する学問である。

集落地理学 settlement geography 290.17     

 人類が生活する地表空間を占拠し居住するグループ、すなわち集落を対象に研究する人文地理学の一分野である。

都市地理学 urban geography 290.173

 都市圏構造にある地表地域を地理学的に研究する人文地理学の一分野である。

考古地理学 archaeological geography  290.18

  遺跡や遺物を通して、ときには文献や古文書などを史料に、過去の地域特性を復元し研究する学問。「歴史地理学」の一分科である。

スイスの帝国都市バーゼル 16世紀の宗教改革時にフランス、イタリア、オランダなどから移民した市民で賑わう。1544年セバスチャン=ミュンスター画集『コスモグラフィア』より。

扇面日本近域図 朝鮮戦役の頃の豊臣秀吉が扇子に描かせた古地図。

武藤氏蔵。『日本古地図大成 世界編』1975年講談社刊に所収。