日本人名博学辞典 電子版

 

 ●人名関連の各種資料/人名文化年表付き

 

 

荻生待也編著

 

 

 

         おぎぶん工房

 

 

はじめに

 

 

 

 

 

日本人の名前(氏名)は、じつに複雑怪奇である。

文字系統が漢字、ひらがな、カタカナの三系に分かれているうえ、漢字の複雑さが加わって、赤ちゃんに名付けるにも命名権者は一苦労する。

 

歴史をふりかえると、姓氏や呼称に関する用語用法がより多岐にわたり混乱を生じていた。しかし複雑であるからこそ、姓氏や呼称をめぐって、古くから独特の「姓名文化」がつちかわれてきたともいえる。この名前の文化、探ればさぐるほど奥行きが深いのである。

 

日本人名がそれほど複雑で扱いにくいなら、いっそのこと個人名などやめて、識別機能だけもたせるようにしたらよい、という意見も出た。近時、マスメディアをにぎわせた「国民皆番号制」という発想がそれ。つまり国民各自が違った番号を持てば、名前などなくても識別機能は保たれるから事足りるという、なんともドライで乱暴な主張である。これは問題が大きすぎると、やがて立ち消えになったのが幸いだが。

 

身近なところに類似の例を求めてみよう。

番号制ほど極端でないにしても、メールアドレスまた「名付け逃避」という面で中間的存在ではなかろうか。無機質なメールアドレスには人の個性がうかがい知れないし、日本人であることも識別できない記号の羅列でしかない。

人は「姓氏+名」があって、そこに初めて人格が生まれ、その集合体である社会から一つの文化圏が生じるのである。

 

人名体系が複雑なら、関連する事柄を洗い出し、整理再編しなおす必要がある。こうしたニーズから生まれたのが既刊『日本人名関連洋語大辞典』(荻生待也編著、遊子館・二〇〇八年六月初版)である。同書を底本に、このたび稿を改め『日本人名博学辞典・電子版』として電子版を刊行するしだいである。 荻生待也しるす

 

 

 

表現と表記について

 

 

説明文について

 本文においては、読者が読んで理解しやすいよう、見出し項目は五十音順で多項目主義を採り、説明文は簡潔を旨とした。

 また、引例文で説明内容がわかる場合は、原則として本文での説明を控えてある。

原典の表記をできるだけ忠実に

出典からの引用転載にさいし、表記・用語は支障のない限り原典に忠実であるよう心がけた。古典の読みにくい表記も手を加えないようにしてある。

ただし、索引(現代表記による五十音順)ほか全体整合の都合上、次の諸点に調整を図ってある。

  旧漢字は固有名詞も含め新漢字とした。

  変体仮名は平仮名に直した。

  踊り字はそのまま踏襲した。

  漢文は原則として読み下し文にした。ただし引用上の都合で、例外も少なくない。

  古典の原文は、極端に読みづらく誤読などの恐れがある場合に限り、原文を損なわない範囲内で適切な漢字仮名混じり文に変えた。

  ふりがなは原文を損なわない範囲で、適宜改変してある。

 

記号の略解

〈 〉……見出し語および、同義語でかつ索引収載の語句をくくった。

参考………●印以下、例証文が続くことを示す。

●…………以下は引用例文であることを示す。

&…………引用文の出典を示す。

☟…………関連する見出し項目を示す。

*…………筆者(おぎゆう)の注解など。引用地文と区別するために付した。

♪…………歌詞であることを示す。

/…………原則として改行記号。歌詞など引例の行変え区切りにも用いた。

 

 

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本編

 人名用語辞典(五十音順)…………………… 5

 

人名関連文化年表…………………… 265

 

 

人名レファレンス資料

 

 人名用漢字………………………………314       

 

 親族系統と親等…………………………315

 

人称代名詞 一覧……………………… 318

 

人名関連名数……………………………320

 

 人名関係の金言・ことわざ……………326

 

 擬人名略解………………………………327

 

 ニックネーム……………………………333

 

出典・参考文献一覧…………………………371

 

 

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●セクション区分(ドキュメント・フォルダー)

本文はフォルダーの内容均等化処理のため、見出し頭字ごとに次の六セクションに分かれています。

 ▼あ~お ▼か~こ ▼さ~そ ▼た~の ▼は~み ▼む~わ