集めたり

 

五百の数の

 

さようなら

 

 

 

辞世句五百吟

 

 

 

付/辞世句作りガイド

 

 

荻生待也編著

 

おぎぶん e-book 11

 

 

 

 

序に代えて

 

 これこそ辞世句のお手本──

 一三八番句

 

臨終の庭に鶯鳴きにけり   月斗

 

お手本に挙げた理由は、辞世句としての三要件すべてが満たされているから。

一、十七音字の韻律美を崩さず、流麗である。

二、臨死への想いがきちんと表明されている。

三、やさしい言葉で吟詠され、誰もが理解しやすい。

 

本集は「辞世千人一首」の姉妹編である。

 

編集要領

●配列は五十音順で、作者の俳号等頭出し、女流は姓+俳号。

●収載は古今の俳句に留まらず、新川柳・古典柳句・狂句等の十七音字を含め対象としている。

●掲出の辞世句等一作者ごとの構成は次の通り。

 作者名(俳号等) ふりがな 〔姓もしくは通称冠名〕

 整理番号……辞世等類別

 作品の吟句(紺色)

 生没年および享年

 略解文(原則三行) 必要に応じ*印で補遺を加えた。

●同一人物で二以上の辞世等の掲出もある。

●辞世等は次の類別に従っている。

  辞世=死に際に臨死の実感を投影した作品。つまり前もって意 図的に辞世として作ったものである。

  遺句=辞世としてではないが死を意識して作られた作品()

 絶句=遺句のうち最終作品。

 最終的に右いずれとも判じがたい場合も少なくない。

●古典などの表記は出来うる限り原典忠実主義を採ってある。

●人物レファレンスは最低限にとどめてある。必要に応じ、人物辞典や関連文献を参照されたい。

●付録として「辞世句作りガイド」を添え、初心者が辞世句を作る場合のための参考に供した。

●巻末に「掲出句の五十音順索引」を設け、読者がご自分で辞世を作る場合に重複が生じないよう配慮した。